お薦め

「巨匠たちのお墓」

何も持たずに生まれた人間は、
この世で己が成すべき事を全うし、何も持たずに死んでいきます。
とは言っても、その人の置かれた状況(どれだけ慕われているか、経済などなど)で、
その死に様は変わってきます。
お葬式の規模は参列者の量と、
どれだけお金を持っているかで変わってきますし、入るお墓も変わります。

ここでは巨匠と呼ばれる人たちがどんなお墓に入っているかを見てみましょう。
たとえば漫画の世界の場合。
サイボーグ009や仮面ライダーなどの生みの親、石ノ森章太郎氏だと、
東京都豊島区の瑞鳳山祥雲寺にお墓があり、
彼が生み出したキャラクターたちのかかれた石碑があるなど、とても賑やかなお墓になっています。

ブラックジャックや火の鳥などを描き、漫画の神様と称された手塚治虫氏の場合も、
石ノ森章太郎氏ほどではありませんがレオやアトムといったキャラクターたちの石碑があります。
ただ、どちらのお墓も墓石そのものは普通の形をしていますし、取り立てて大きいというわけではありません。

さらに朦朧体と呼ばれる技法で日本の自然を描いた画家、横山大観の場合。
至ってシンプルですが、大きな墓石に「横山大観」とだけ書かれています。
墓地は、東京都台東区の谷中霊園。

もちろん一般の人も見ることができます。
ちなみに横山大観は脳だけが東京大学医学部内で保管されていると言うことです。

東京大学で脳が保管されているといえば、文豪の夏目漱石もお墓が公開されています。
彼のお墓があるのは東京都豊島区の雑司ヶ谷霊園。
真四角ではなく、ファラオの座る椅子のような形をした墓石が印象的です。
台座は3段になっていて、高さは154センチメートルということですから、
これも特別に一般の人より大きいと言うことはないようです。

海外にも目を向けてみましょう。
「考える人」といえば、ロダンですね。
このロダンのお墓はどこにあるのかと言えば、パリのロダン美術館。
その考える人像の下に眠っています。
お墓が像の台座のようになってしまっているので、パッと見ただけではそこがお墓とわかりません。

お墓の形などは少々変わったところがありますが、
巨匠だからといって特別に大きなお墓だったり、
金銀財宝で作られたきらびやかなお墓というわけではないようです。
それは、巨匠と呼ばれる人はその死後に評価されることが多く、
埋葬された当初はむしろ貧乏で誰からも相手にされなかったという悲しい現実のせいかもしれません。

ただ、モーツァルトやベートーベンなど、
後から立派なお墓に作り替えられるということはあるみたいですね。
お墓が無いとダメな理由についての記事も参考にご覧ください。